2017 / 10
≪ 2017 / 09 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 - - - - 2017 / 11 ≫

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ON THE ROCKS!ON THE ROCKS!
(2006/05/17)
EGO-WRAPPIN’

商品詳細を見る

前回のオサラ「Rock The Music」から「Rock」繋がりで、今度はEGO-WRAPPIN'の「ON THE ROCKS!」。このしりとり風更新方法、どこかで絶対破綻する気がする。

EGO-WRAPPIN'のバンドに対する感想は、僕らの世代では2パターンに明確に別れる。「お洒落でジャズっぽくてかっこいい」と「あんなのは本物のジャズじゃないし、にわか。全然ダメ」のどちらかだ。僕はもちろん前者側。後者の人は「ただ単に普通のジャズが好きだから彼らの音楽が嫌い」か「ジャズらしさをわざと押さえているのに、そこに気づかずに通ぶっているだけ」のどちらかかと思う。

邦人ジャズで女性ボーカルのバンドなんてEGO-WRAPPIN'が出る前も五万といたわけで、そこの畑の人たちは今でも安定した活動を続けている。ただラッピンが出てきたことで、逆に畑自体も陽の目を見るようになった。言わばラッピンは一般人に向けた開拓者であると言える。開拓する人というのは、相手の土壌に合った/妥協したコンテンツをカットインさせて魅力を伝える必要があり、それが義務である。畑を脱して自分のステレオタイプを崩すわけなので、とても勇気の要る行為だろう。

ラッピンはそれを敢えてやった。ジャズの路線は崩さずに、でもメロディはポップスに。元々日本人はファンクやラテンのノリが好きだ。その魅力をジャズの中に織り交ぜ、擽ってやったところが勝因だろう。ボーカルの中納さんの受け入れられやすさもそこにスパイスとして入りこみ、良い化学反応を起こしている。

アルバム「ON THE ROCKS!」は5枚目のアルバム。路線を変更しない、王道のEGO-WRAPPIN'サウンドがアルバムを通して展開されている。

スポンサーサイト

春の夜の夢春の夜の夢
(2003/12/25)
深町純

商品詳細を見る

深町純さん。スタジオキーボディスト/作編曲家。

一度、都内某所でお会いしたことがある。青年合唱団のバックでギターを弾いたときに一緒になったピアニストの、師匠だった。髭だらけの顔で、声も小さかったのでほとんど何も聞こえなかったが、凄いオーラを感じた。達観し尽したというか、物事を様々な視点から見られる余裕というか。訃報を聴いてかなりのショックを受けたものだ。

アルバム「春の夜の夢~」は電子音楽/多重録音が流行っていなかった時代に深町さんがトライした、デベロッパー的な作品である。副題は「平家物語を主題とした電子音楽による幻想的組曲」となっている。第8章まで分かれていて、序章~祇園精舎~修羅など平家物語内の展開を、メロディと電子音で見事に表現している。クラシックの中で現代音楽というジャンルがあるが、深町さんのこのアルバムは、ポップスの中のそれに当たる気がする。

歌詞と楽曲があって、それを世に出せるクオリティに変換する/アレンジする/演奏してパッケージ化する作業は面白いと思うが、こうして一つの題材が決められて、そこにどんな音を加えるか、どんな音色にするか、テンポはどうするかといった作業をしていくのは更に面白いと思う。いや、どんなポップスの世界も、そういったことを考えている人は未だにいて、ただリスナーにその努力が届きにくくなってしまったということか。

「平家物語」も「AKB48」も、作り方は同じだと思うのに。



改めて深町さん、ご冥福をお祈りいたします。


NIGHT CRUISENIGHT CRUISE
(1995/08/02)
土岐英史

商品詳細を見る

土岐さんのお父さんのオサラをもう一枚。テレビで土岐麻子さんの紹介をよくやっているので、幼少時代の話から必ず土岐英史さんの話題になる。この前紹介したばかりだけどね。

山下達郎さんのバックでサックスを吹いていた土岐さんだが、このアルバム「Night Cruise」は非常に分かりやすいジャズ・フュージョンアルバムだ。「Missing What?」は、どことなく武部さん作曲の「僕らの音楽」のメインテーマに似ている。ポップなメロディラインのサックスに、邦人フュージョンの心地よいコードワーク。

スクエアよりもロック色は少なく、カシオペアよりもジャズ要素もなく、とても落ち着くジャンルである。でも適度なロックギターがフィーチャリングされていたり、ノリも後ろに重きを置いていたり、とにかく非常に聴きやすい。繰り返し聴いていても何のストレスもないし、こんなにスムーズに頭に入ってくるBGMは久しぶりである。

大地震だったわけで、ラジオ局はCMを全て飛ばして報道特番をOAしていた。スタジオの転換の時には大人しいBGMを流していたが、このようなフュージョンではなく、ポール・モーリアのようなイージーリスニングが多かった。Twitterを見ていると賛否両論あったようだが、リズムの無い、被災者に落ち着いて頂く音楽とは一体何が適しているのか。不謹慎かも知れないが、そういった細かいところから大きな問題まで、全てを見直していくいい機会になったのかも知れない。


しかし、良薬にしては苦すぎる。被害にあわれた方々に、ご冥福をお祈りいたします。


アンダー・コンストラクションアンダー・コンストラクション
(2009/07/29)
布川俊樹VALIS

商品詳細を見る

ビデオアーツミュージックというレーベルがある。以前音楽番組を制作していた際にお世話になったレーベルで、友人の構成作家から「ビデオアーツはジャズレーベルの最大手なんだよ。社長は昔は本当に色々なジャズミュージシャンと仕事をしていたんだ」と聞かされ、ブックオフに行ってはビデオアーツリリースのCDを探すようになった。

布川さんのCDを、そんなときにたまたま手に取った。カスタム系のギターを持ったジャケットだったかな。あぁ、ギタリストなんだろうなと思って、ビデオアーツと書いてあるからジャズギターの人だと分かって、安かったので購入した。フュージョン過ぎず、ジャズ過ぎない音で新たな地を開拓した感じだった。

基本的にはフュージョンギタリストはジャズ寄りとロック寄りの二つに分かれると思う。増孝司さんとか和田アキラさん、安藤正容さんラインはロック寄り。そして布川さんとか天野清継さんラインがジャズ寄り。得意不得意ではないと思うが、それぞれ需要があるときに呼ばれて、最高のプレイを演奏してくれる方々。こんな中に僕も入りたいものです。

「UNDER CONSTRUCTION」は布川さんの昔クラウン時代にリリースしたオサラの、ビデオアーツからの再販だ。「YOUR SONG」のジャズギターバージョンなんかも入っていて、ハーモニーよりもグルーブでノせようとしていてBGMには最適!

動画はマイルスのカバー。トーンめちゃめちゃあまいなぁ~。

渋谷ジャズ維新 エレクトロ・キーボード・オーケストラ渋谷ジャズ維新 エレクトロ・キーボード・オーケストラ
(2003/05/25)
エレクトロ・キーボード・オーケストラ、大野雄二 他

商品詳細を見る

2011年明けました。今年の一発目はコレ。超絶マニアックな「エレクトロ・キーボード・オーケストラ」。

佐藤允彦さん、八木正生さん、羽田健太郎さん、大野雄二さんなど大御所のピアニストたちがシンセを弾きまくるアルバム。ライブ時にはフェンダーのスーパーシックスを10台置き、コルグの800DVを10台、700Sも10台だったらしい。なんだそのカオスな空間は!!

簡単に解説すると、「700S」はモノフォニックシンセだったので、1声しか出力できない。最近iPhoneアプリなどでシンセアプリが出ていて、1音しか出せないがあんな感じだ。ちなみに「800」は2声出せる。その700Sを何台も重ねて、きちんと総譜を書いてオーケストラのように演奏しているのだ。

もちろん当時のアナログシンセ。音色は少しはローパス・ハイパスで変えたり出来るが、基本的にはアンプのEQである。フェンダーのアンプのインプットに挿して、3つのツマミで音色を変え、ちょっとゲインもいじってみたりして、自分の担当する・求めている音色に近づけていく。そのアンプをマイキングして、ミキサーを通した音を聴いてみて、また音色を直すという気の遠くなる作業だ。


今ではこの作業がヘッドフォンを通してモニターするだけで良い。コルグの最新のシンセはもちろん何十和音も出せて、最高の音色が本体にバンドルされている。楽な時代になったものだが、逆に先に挙げたような音の作り方を経験してきた先駆者には勝てる気がしない。ハネケンさんもそういうことやってたんだなぁ。

クインシージョーンズのアイアンサイドなんかもアナログ・モノシンセで見事にアンサンブル。凄い!昔からのピュアオーディオファンも唸らせるアナログシンセの音色だけに、こうしてきちんとレコーディングされた音を聴くと最高である。何度も聞いて感動したくなるアルバムです。


イデキョウタ

イデキョウタ

東京の某AM局勤務。 アニメ&ゲーム関係の番組企画やイベントの企画/制作をしています。 両親が音大、家がピアノ教室という家庭で育ちました。中学から現在までずっとギターの一辺倒。今では、仕事の傍らでいくつかのバンドを掛け持ちしています。色んなジャンルの音楽を奏でられてとても楽しいです。
●12月11日(土)
【坂本真綾カバーライブ(仮)】
場所:歌舞伎町ゴールデンエッグ
http://www.g-egg.info/
時間:18時半開場?
料金:¥1,500?

※詳細不確定ですので、確定しましたら更新致します!


●1月にゴスペルライブのバック演奏予定
※詳細未定
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。