2011/05/16 23:00:39
![]() | Jantar Night (2007/01/14) Takasitar 商品詳細を見る |
楽曲の中には色々な音色が使われている。もちろん一般人である自分には、全ての音色を聴き分けることは難しい。レコーディング現場の立ち合いでスタジオにお伺いしたことが何度かあるがコーラス無しでカラオケトラックだけ聴いてみると、存在していた音色に気づかないことが多々ある。
シタールの音は、現代のJ-POPではかなり頻繁に使われているが、「この音がシタールの音だ!」と聞き分けて聴いている人はそう多くはない。シタールは、アジア~インドの香りを付けるという印象はほとんどなく、人間の迷いのある気持ちだったり、もやもやした感情だったりを表現するのに適していると思う。自分の好きな楽曲で例を挙げるとすると、桑田佳祐さんの「ダーリン」なんて普通のポップスだが、シタールが効果的に入っている。
ワールドミュージックの紹介番組を担当していた頃、日本のシタール奏者の第一人者の人たちによくゲストにいらして頂いていた。ポップアーティストのバックでシタールを演奏したり、もちろん独奏したりと大活躍されている方々であるが、音楽好きと自負する自分でも彼らの存在を認識したのはその場が初めてだった。溢れている楽曲群の中でたくさんお世話になっていたのに、恥ずかしいことである。
Takasitarさんの「Jantar Night」。エレクトロニカとシタールの融合。iTunesに入れるとジャンルは「Electronica」と確定してしまうが、それは良いのかな?ASA-CHANG&巡礼のU-zhaanさんが数曲リミックス。このジャンルに浸ると、曲調とは異なりどうにも落ち着いた気持ちではなく、躍動してしまう。シタールの音って本当は興奮させるような音色なのかな。
ワールドミュージックのオサラを、今になって少しずつ買い始めている。
動画はシタールと朗読のコラボレーション。フリージャズの最終系だと思うなぁ。表現の融合の到達点が、オペラというのが非常に分かる気がする。
スポンサーサイト
2010/01/14 19:43:38
![]() | fanfare for the eternal caravan (2002/10/12) copa salvo 商品詳細を見る |
ついこの間まで、ワールドミュージックのラジオ番組をいくつか作っていた。正直全く知らないジャンルで知識も無かったのだが、パーソナリティやチーフプロデューサーがみんな優しかったので、すぐにワールドミュージックの魅力に取り込まれることが出来た。
世界中の音楽を聴くことになったわけで、1日に聴く楽曲数がハンパではない。正直全部の曲を覚えられずに収録が終わってしまうことも多かった。今考えると勿体無い限りなのだが、バンド・ユニット名に強くなったことや、「こういう曲調はなんとなーくこの国の影響を受けてるなぁ」っていうのが分かるようになっただけでも進歩だと思っているのでした。
copa salvoはキューバ的なリズムアプローチにラテン要素をフィーチャーさせたユニット。ラテンピアノやラッパのフィルなど、一瞬聴けば熱帯JAZZ楽団やオルケスタデラルスのように聴こえるかも。でも気だるい、やさぐれた感じがとても好き。歌は「J-WORLD」らしく、普通に日本人な歌いまわしなのでとっつきやすいと思う。
このアルバム「fanfare for the eternal caravan」には、オーサカ・モノレールのトロンボーン・平石さんやサックスの武嶋さんも参加。レイ・チャールズの「unchain my heart」がキューバリズムに乗っていてグルービー。フィーリングルービー。ららららーらーらーらー。
「unchain my heart」を、桑田佳祐さんのラジオ「優しい夜遊び」内の生歌でレイチャールズよりも先に聴いて、そのバージョンしか長い間知らなかったことは内緒。
|ホーム|